浄土真宗のお経 *『観無量寿経』 その③

Posted 9月 24th, 2009 by まるこ and filed in 浄土真宗:観無量寿経
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 『観無量寿経』というお経に説かれている
 『王舎城の悲劇』について親鸞会でお話を聞いてきました。

 

 浄土真宗のお経について学んでいるのですが、
 ここでちょっと、これまでのことを復習してみたいと思います。。

 
 そもそも、お経というのは、
 お釈迦さまの教えを書き残されたものをいうんですよね。

 

 漢字ばかり並んでいるのをみたら、お経のように思ったり、
 葬式や法事で読み上げられるものはすべて
 「お経」だと思い込んでいましたが、そうではなかった。。
 
 お釈迦さまの教えを、お弟子が書き残したものが、
 「お経」であり「経典」。
 だからお経の最初には必ず「仏説」と、つくんですって。
 仏のさとりを開かれた、お釈迦さまの説かれた教えだからですね。

 

 その経典の数は、なんと7000冊以上あるといわれます。
 7000冊ですよ!1日一冊読んだとしても20年位かかる。。

 

 その7000冊余りの経典の中で、
 浄土真宗のお経といえば、3巻だそうです。
 それが、浄土三部経といわれるものなんですね。

 

 ●仏説 大無量寿経 (だいむりょうじゅ きょう)
 ●仏説 阿弥陀経  (あみだ きょう)
 ●仏説 観無量寿経 (かんむりょうじゅ きょう)

 
 この中の『観無量寿経』には、
 『王舎城の悲劇』が書かれているんですよね。

 

 最近、親鸞会で、そのお話を聞くことができると知って
 足を運んでみたのです。

 

 約2600年前、お釈迦さまご在世中、
 インドで実際に起きたのが『王舎城の悲劇』。
 だから『王舎城の悲劇』は、史実です。
 『王舎城の悲劇』の主人公は、韋提希夫人という女性。
 インドのマガダ国で、ビンバシャラ王の妃でした。

 
 地位も名誉も何もかも恵まれて不自由はなかった二人ですが、
 世継ぎのないことに苦しみ、占い師に頼って

 「修行者が死ぬと、子供が生まれる」という占い師の言葉を信じて修行者を殺害。

 ここが「悲劇」の始まりでありました。

 

 

 韋提希は、まもなく子供を身ごもります。

 国中が、世継ぎの誕生を心待ちにするお祝いムードに包まれますが、
 韋提希は独り、うなされていました。

 

 修行者の断末魔の叫びが耳に残り、忘れられず、夢にまで出てくる。
 食事もノドを通らず、夜も眠れない。

 もう一度、どんな子供が宿っているか、占い師に看て貰いたいと
 ビンバシャラ王にせがみ、占わせたところ、
 「間違いなく王子さまで、五体満足されてはおりますが、
 ご両親に大変恨みをもって宿っておられる。
 成長すると、殺害されるかもしれません」とのこと。
 「やはり……」。韋提希の予感は的中、一層苦悶を深めました。

 

 臨月が近づき、もう産むしかない状況に追い込まれ、
 ついにある決意を、ビンバシャラ王に打ち明けたのです。

 

 「やがて自分たちを殺害するような子供、
 どうして、育てられるというの!」

 「じゃあ今更、どうしようというのだ」

 「もう産むしかない。だから産むわ。でも育てるのはまっぴらよ。
 産室を2階にして。下の部屋に剣の林を作ってよ。
 一思いに、そこへ産み落とすのよ」

 ビンバシャラ王は、韋提希の言うとおりの産室を準備。

 韋提希は予定通り、そこで出産に臨んだのですが、
 よほどこの世に縁のあった子供なのか、
 剣と剣の間に落ちて、右の小指を切り落としただけで
 命に別状はなかったのです。

 

 生まれた我が子を見た二人に、もはや殺意は消え失せました。
 阿闍世と名付けられたその子は、蝶よ花よと育てられたのです。

 それまでの経緯は語ることを禁じられたのは言うまでもありません。

 

 ところが、その阿闍世が
 成長するにつれ、次第にその凶暴性を露わにするようなりました。
 親に暴言を吐き、家臣達は、虫けらのように殺す。
 町民たちにも乱暴の限りを尽くす。

 

 

 ビンバシャラ王と韋提希夫人の心に、
 占い師の言葉が甦ってきました。

 

 「今でさえ、こんなにひどいのに、
 成長したらどうなるのだろう。
 もしかしたら本当に、親を殺すのではないか……」

 

 

 不安に襲われる二人の耳に、ビッグニュースが飛び込んできました。

 そう!お釈迦さまの存在です!

 

 これは皆さん!実話なんですよ。

 『王舎城の悲劇』は史実です。
 そしてそこに、お釈迦さまが出てこられるのです!

 

 王舎城で起きている悲劇も、
 その「ミニ版」が、
 現代も身近に起きているのではないでしょうか。。

 

 なぜ「ミニ版」かといえば、、、

 ビンバシャラ王や韋提希ほどの権力がないからで、
 家庭悲劇は、今も昔も変わらない。
 インドも日本も変わらない。

 

 その悲劇の真っ最中、
 ビンバシャラ王と韋提希夫人のもとに、
 お釈迦さまがおられるという
 ビッグニュースが飛び込んできたのです!

 

 単なる、2600年前の昔話とは言えないのではないか……。
 そんな気がしてなりません。とてもリアルです。。

 続きはまた改めて。
 

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